今年は2年に1度の、その時期の経済状況(金の高騰など)に合わせた大きな保険点数の改定の節目の年にあたります。
熟読すると、各処置の点数が僅かですが高くなります。
こうお話すると、また高くなるのか!と思われるかも知れませんが、
金属においては、何年か前に保険で使われているパラジウムという金属が保険外で使われる金よりも単価が高くなる時期が暫く続き、保険の金属を用いる診療をする度に赤字になって行く、いわゆる逆さや現象がありました。
その時期にはまだ金属の点数の改定が2年に1回しか行われず、各診療所がかなり大変な思いをしました。
その後、金属に関してのみ現在は半年に1度のその時期に見合った修正が行われています。
お寿司屋さんや、ガソリンスタンドなどと違い、その日の仕入値で料金設定が出来ない所が辛いところです。
また保険の請求をしてから、2ヶ月後にならないと報酬が入らないので、1割負担のご高齢の方が多い地域で診療されておられる先生方は、現金収入が少ないためかなりご苦労されている事と思います。
診療を行うにあたり、技工料金・材料(金属を含)・領収書・薬など…全てにおいて消費税がかかっておりますが、保険の診療報酬(窓口会計)には消費税はかかっておりません。
今後…
現在問題になっております消費税の増税が実施される事となりましたら、その時点で「保険外診療」におきましては、消費税を加算せざるを得ない事をご理解下さい。
こんなでも、内科などの医科に比べて設備投資は3倍もかかっていて、目に見える形にしてなんぼの歯科の方が初診料からして医科の半分だなんて…国がいかに歯科を見下しているかの証拠ですね…。
すみません、愚痴ってしまいました。
ここ最近の保険改定の傾向で、何十年もの間、処置をしても点数すらつかないタダ働きの物がなくなってきたり、こんな処置この時代に誰もやらないよ!という処置にはかなりの高点数がついていたり…そんなのが改善されてきただけでも進歩なのかな?
皆様は高くなったと思われるかも知れませんが、術者サイドからすると、今更遅いよ!という改定になっております。