地下鉄サリン事件からもう19年も経つんですね。
患者様の同僚の方が今だに後遺症に悩まされていると聞きます。
当日は何の情報も無く、
「先生の所のビルの回りがロープを張られてて入れないよ」と10時にお約束を頂いている患者様からのお電話で、何がどうなっているのかサッパリ分かりませんでした。
ただその時点で「刺激臭がする」という事しか情報がなく、引火の事を考え、スタッフに火を使わない様に指示を出しビルの1Fに降りた所、管理人室が捜査本部になっており、防護マスクを被り全身シルバーの防護服を着た人が5、6人と私服警官らしき人が数名いてごった返していました。
私服警官の方に、「仕事柄火を使っても大丈夫か?」と聞くと、『なるべく使わない方が良いね。』と言われ、ふとその方の手元を見ると火のついたタバコが…
お前のその火は何なんだー!!
大丈夫と思い診療所に戻りました。
すると、掃除のおばさんが『窓を開けて換気をしなさいって言ってるわよ!』って言うから窓を開けたら、
ピー ピー ピー!
窓は閉めて下さーい!
って、下から警官が…
「殺す気かぁー!」
って皆で慌てて窓を閉めました。
後にビルからの退去命令が出てビル入口まで行くと、
『あそこまで息を止めて走れますか?』と科学捜査隊の方に言われ、ロープの外まで走った記憶があります。
あれから19年…月日は早いもので、自分もそれと共に歳を取りました。
今、若い方の入信が増えていると聞きます。
風化が原因にも思います。
小伝馬町でも駅員さんが亡くなりました。
ご冥福をお祈り致します。