これらが口の中に入っていると…
材質的に水分を吸収し易いがため口の中が渇き易いです。
対策として、噛む事で唾液を出す事ですが、先に述べましたガムだと入れ歯や仮歯にくっついてしまい、ちょっと…という事であれば、最近市販されている「歯にくつかないガム」か「キシリトールの飴」が良いでしょう。
また入れ歯を使われておられる方で加齢により唾液の分泌量が少ない(唾液線の萎縮が原因の)方などは、唾液成分に近い「デンタルリンス」の使用も良いと思います。
ノンクラスプデンチャー(金属のバネのない入れ歯)は、材質的に保険のタイプの入れ歯と異なり、水分の吸収が少ないので、
保険診療での部分入れ歯を使われておられる方の中で、喉の渇きが気になる方は材料を変更するとかなり改善されます。
(詳細は、個別にお話します。)
くどい様ですが、「唾液」は口の中のコーティング剤。合わない入れ歯を外しっぱなしだと、唾液も出ず、入れ歯も外気に触れて変形し、ますます合わなくなっていきます。
調整をし、少しでも噛める様になっていけば、それに比例して唾液は出てきます。
唾液というコーティング剤が口の中から失われた場合、免疫力が落ち、外敵からも防御が出来ずに全身疾患にかかりやすくなってしまいます。
「口腔内乾燥症」となった場合、歯の治療とは違った処置が必要になってきます。唾液の大元は血液です。
簡単な判断の一例として、舌の上に飴などをただ単に舐めずに置いてみて下さい。
ジンワリと唾液が出てくる様であれば、問題ないです。
あくまでも一例ですので、人により喫煙や全身疾患、薬の副作用等からきている口腔内の乾燥もありますから個別に対応致します。