最近の歯科雑誌の記事2点ですが、連続性があるため待合室に貼っておきます。
ひとつは、「食後30分以内のブラッシングはいかんというのはホンマか!?」という話題。
日本小児歯科学会の見解は、「そんなことはない。」
日本歯科保存学会も同じだが、「酸性の強い飲料の摂取時には、そうすべき…」との条件付き。
要は、
虫歯予防には食後すぐ、
酸蝕症予防には食後30分経ってから…
ということ。
もう1つの記事は、
「ガムを20分以上かみ唾液の分泌を促す」というもの。
唾液は口腔内の洗浄効果のみならず、食後の口腔内の環境を酸性から中性へと補正してくれる役目もする。
ここで、キシリトールやリカルデント配合のガムは虫歯の原因となる酸を生み出さず、歯垢を付きにくくする性質を持つことから…
食後のブラッシング前に、20分位この手のガムをかみ、積極的に唾液の分泌を促してあげてから、後にブラッシングをする事で虫歯予防(エナメル質の再石灰化)にも酸蝕症予防(口腔内の中性化)にも効率的と考えて、
当院では、
『リカルデント(牛乳由来のカルシウム入り)』や
『ポスカF(牛乳アレルギーの方のために、じゃがいも由来のカルシウム入り)』
などを食後の口腔内環境の改善の手助け(時間的短縮)としてお勧めしています。合理的だと思いませんか?
2点の記事は、待合室に貼っておきます。