本日、根管治療(根っこの中のそうじ)を行っている過程で
「途中、プールの匂いがしたよ」と患者様が一言。
次亜塩素酸ナトリウムの匂いですよ(笑)
確かに濃度は違いますが、プールの消毒として使われています。ですので、そうお感じになられたのでしょう。
今まで神経の入っていた管の中の汚れを、ファイリングと言って器具を使って掻き出していく訳ですが、
その牙紛(掻き出された汚れた粉)が管の中で詰まらないように「交互洗浄」と言って、
次亜塩素酸ナトリウムと過酸化水素水を交互に使用する事により発泡させ、牙紛を浮き上がらせ根管内を消毒をします。
次亜塩素酸ナトリウムや過酸化水素は脱色をしますので、当院では治療の際に胸の辺りにタオルを置きますが、万が一、洋服に垂れたりしたら色物の洋服は漂白されシミになってしまうので、その防止の為に行っています。長めのエプロンもその為です。
余談ですが、歯の漂白(ホワイトニング)も、これらを用いたものもありますが、何となく歯が脱色され白くなるイメージが思い浮かばれますか?
先日、当院でももしかしたら来年に?とお話ししましたホワイトニングは、コレは使いません。詳しくは、施行決定の時点でお話しします。
ちょっとそれましたが…
今回は交互洗浄の巻でした。
【写真】
順番が逆になってしまいましたが…
(上)発泡の様子
(中)次亜塩素酸ナトリウムに過酸化水素水を加える様子
(下)薬剤が付着し、脱色されたタオル 〔洗濯済み〕