食事の時に良く咬む事。
咬む事で唾液を沢山出す事が大切です。
唾液は口の中にとって一番のコーティング剤です!
『唾液力をつける。』
これが基本です。
お昼休み等、お仕事の関係などで時間的制約があり、かき込んで食べたり、水や飲み物で流し込んで食べずになるべく咬む事を心掛けて下さい。
『カレーは飲み物だろ?』
なんて言う方もいらっしゃる位(芸能人でいうと内山君かな?)、背景にはあまり咬まずに食べる事のできる軟らかい食べ物を好まれる方は実際のところ食べている時に唾液があまり出ていないので要注意です。
『ワインにはポリフェノールが含まれていて…』
を良い理由に、固形物を摂らずに、ひたすら朝までワインを飲み続けている方を私は知っています。
(いったい何時間、口の中が酸性下にあるのでしょう?)
ワインの場合、口の中に溜めてから飲み込んでいたり(清涼飲料水でも同じです)、咬む行為をせずに(唾液を出す事なく)、それだけワインが歯の表面に触れている時間が長いですから、エナメル質が知らないうちに溶けていますよ。ワインは酸性ですし、日本人のエナメル質は薄いですから。
ワイン好きが災いし、
『ホワイトニングでもしないと…』
とお考えの方の中で、実は歯の表面の変色は、単なる着色ではなくエナメル質本体の厚みが溶けて薄くなり、その下に位置する象牙質(黄色)が透けて見えてしまっているせいかも知れません。
どうしても飲む事が止められない方は…ストレスになりますから止めないでも良いですが、途中にでも『水』を口に含み、少しでも口の中の酸性の状態を中性に近づけてあげる時間を取るか、間に良く咬まなければならない物を口にし唾液を出す事に努めてもらうかの工夫が必要です。
虫歯の原因もそうですが、
要は『口の中が酸性になっている時間のメリハリをつける事』そして『口の中が酸性下の状態で歯ブラシをしない事』が重要です。
就寝前にワインを飲んで、「寝る前に歯ブラシしなくちゃ!」と思い…
口の中がまだ酸性下の状態でのブラッシングも気をつけて下さい。
ワインばかりの話をしましたが、清涼飲料水・果物(柑橘類)も同じ事が言えます。
エナメル質が薄くなり、時として歯が凍みたり、歯の表面に小さい穴があいてきたり…
これらは「酸蝕症」です。