色々な情報が飛び交っていますが、口腔インプラント治療は決して悪い治療法ではなく、
その方の生活スタイルに合っていれば、ベストな選択となります。
ただ、口腔インプラント治療にはいくつかのリスクが伴う事を頭に入れておかねばなりません。
以前にもお話ししましたが、インプラントとは総称で歯科にて用いられる場合は歯科インプラントもしくは口腔インプラントと呼ぶのが正式です。
身体に用いられるインプラントの中で、外界と交通しているのは口腔インプラントだけです。他の部位に用いられるインプラントは全て身体の中に完全に埋まっています。
それ故、「感染」がつきまとってきます。
感染はメンテナンスさえきちんと行っていれば、さほど怖くありません。
ただ、ご本人がお年を召されて介護生活に入ってしまい、思う様に口腔内の管理が出来なくなってしまったり、
手術は成功し、その時には健康体であっても、後に血液疾患や糖尿病などの全身疾患が発症した場合に感染面において、かなりのリスクを背負う事になります。
また、インプラントメーカーサイドの都合で、その会社自体が存在しなくなってしまったり、合併により部品の調達が難しくなってしまったり…特に海外メーカーはその様な危険性も秘めています。
ですので、最近では国内メーカーしか扱わない医院も増えています。
無歯顎(全く歯がない)のケースの場合、当院では入れ歯で対応していますが、それでも限界があり、これは口腔インプラント治療でないと無理だな…というケースがあります。