唾液の質の事を話す時に、必ず出てくるのが、
まず、唾液は血液と同様に液体なので「サラサラしているか?」「ドロドロしているか?」です。
これは唾液が造られる唾液腺に由来します。
何事もなく、平穏無事に暮らしている状態では、
粘性の低い順に
・耳下腺(サラサラ)【2】
↓
・顎下腺(サラサラ+ネバネバ)【1】
↓
・舌下腺(ネバネバ)【3】
となります。
《【】内は分泌量の割合》
これらは3大唾液腺と呼ばれ、唾液の粘性に大きく関与します。
他、小唾液腺と呼ばれるものが口の中に数百個もありますが、ほとんどがサラサラした唾液なので、ここでは無視します。
3大唾液腺ですが、
その全てが自律神経(交感神経と副交感神経の二重支配)、すなわち心臓が勝手に動いているのと同じ様に、自発的に働いている神経で機能しています。
【交感神経が働く時】
ストレス(緊張)状態の時
耳下腺からのサラサラ唾液は出ません。
→唾液は「ネバネバ」
【副交感神経が働く時】
リラックス状態の時
耳下腺からのサラサラ唾液が出る。
→唾液は「サラサラ」
このような仕組みになっています。
唾液が「サラサラ」過ぎても、そこに留まってくれない分、感染・防御の意味で不具合を生じ、「ネバネバ」過ぎても唾液の出が悪くなり口渇・口臭などの面で不具合を生じます。
《図は、「唾液はなんでも知っている」より抜粋》