【円滑作用】から
唾液は口の中の潤滑油。
一般的に成人の場合、1日に1〜1、5リットルの唾液が出ます。
これは健康な方が出す1日の尿の量と同じです。
唾液が造られる唾液腺は、20歳を境に老化傾向となり唾液の分泌量が減少していきます。
しかしながら、唾液は「咬む」事で脳に刺激が伝わり分泌されます。
分泌された唾液中には「アミラーゼ(消化酵素)」が含まれ、これが食べ物中のデンプンを消化すると、胃の中の「ペプシン(胃の中の消化酵素)」が働きだします。要は胃の中での「消化スイッチ」が押されるのです。
また、食べ物をある程度の大きさにまとめ、それを飲み込み易くする作用もあります。
昔の人が「牛乳は良く咬んでから飲みなさい。」なんて言うのは、胃の中での消化を助ける意味で間違ってはいないのです。
歯が悪いと、自然と咬まずに済む食材・食事に流れ、胃に負担をかけます。
逆に胃が悪いと、食べる事がオックウになり、結果、唾液が少なく口の中が乾燥し、口臭へと繋がります。それだけでなく、抗菌作用が失われ易感染性となり、口から入る細菌からの抵抗力を落とします。
口の中には口腔内常在菌が億単位で住み着いており、その数は胃の中の菌の10倍と言われています。
口の中の乾燥により、これらの菌が後にワルサをします。
ただ、唾液の量が多ければ良いのか?
そうではありません…。