口の中の二極化( 10)
2013-09-02 21:07
田中歯科医院
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何故、題名に「二極化」とつけたか?ですが…


ここで考えてみて下さい。
骨の上に歯が乗っかっているというのは前述の通りです。

口の中において、歯で問題となるのは『虫歯』、同様に骨で問題となるのは『歯周病』である事は皆さんもご承知の事と思います。


ここで、
歯周病(骨吸収)が生じる時は、骨からカルシウムが奪われ血液中にカルシウムが取り込まれますよね。


一方、このとき歯では…

歯が虫歯になろうとも、
唾液(=血液)には沢山のカルシウムが入ってますから、エナメル質での再石灰が行われます。


方や、虫歯になった時はどうでしょう?

虫歯で歯に穴が開こうとすると、唾液(血液)中のカルシウムがそれを補おうとし、血液中のカルシウムが減少します。

この時、歯周組織である骨はどうでしょう?

血液中のカルシウムが減少しているという事は、骨にはカルシウムが沢山含まれている事になります。


★つまり、「虫歯」と「歯周病」は相反している事になります。
これが「二極化」とつけた理由です。

実際臨床で、歯周病で歯を抜かなければならない方の歯は、歯石は沈着してはいますが、多くの方が虫歯のない綺麗な状態の歯です。

この事から、その様な方は血中のカルシウムの濃度が高いという事です。


言い方を変えれば、口の事ばかりに焦点を当てていますが、体の中から、つまり食生活で血中のカルシウムをベストな状態にすれば歯周病をはじめ全身疾患も予防できると言えます。勿論、虫歯もです。

(つづく)
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