「リン」によって刺激され続ける副甲状腺は、やがて肥大し、血中カルシウム量に関係なくPTHを過剰分泌してしまう
『二次性副甲状腺機能亢進症』になります。
この状態になると、PTHが骨を壊してカルシウムを血液中に補おうとする状態が続くため、
骨が造られるよりも壊されるスピードが速まります。
(このため、骨は脆くなり、「線維性骨炎」と呼ばれる骨の異常が生じ、骨や関節・筋肉の痛みや骨の変形、しいては骨折の原因となります。)
骨が壊されるスピードが速まると、
「低カルシウム血症」
から一転、血中カルシウムが過多になる
「高カルシウム血症」
になります。
と同時に、
「リン」の排泄機能が低下しているため、
「高リン血症」
も悪化していきます。
(つづく)