透析されている方は…
腎臓の機能が低下しているため、
腸で吸収された分の「リン」を尿へ排泄することが出来ず、
体内に貯まってしまいます。
透析をすれば「リン」は体外へ出ますが、
1回の透析で体外へ排泄可能な「リン」の量は、
健康な方の3分の2位で、3分の1は体内に残ってしまうそうです。
限界があるのです。
また、この貯まったものが引き金となり
『高リン血症』になります。
また、先に述べましたが、透析されている方は、活性型ビタミンD3が造られないので、
血中カルシウムが低下します。
更に体内に「リン」が貯まると…
カルシウムは「リン」と結合するため、
血中カルシウム量が更に低下し
『低カルシウム血症』になります。
血中カルシウムが低下すると…
副甲状腺で造られる
「副甲状腺ホルモン(PTH)」が増加します。
PTHは、
骨からカルシウムを血液中に放出する働きをし、
血液中に必要なカルシウム量を維持しようとします。
また『高リン血症』の状態が続くため、
体内に貯まった「リン」が、副甲状腺を刺激してPTH分泌を促します。
(つづく)