世代交代
2013-08-19 21:39
田中歯科医院
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当院では、ご紹介で海外在住の方が日本に一時帰国されている間に治療を…という方が少なくありません。

その様な方の治療は、時間的な制約もあり、一回の治療に時間を掛け回数を少なくという形になります。

それでも治療内容・本数などにより、日本にいらっしゃる間に全ての治療が終了しない方も中には…。


「何年も歯医者へは行っておらず、治療が途中になっています。」とおっしゃる方のお口の中を拝見すると、カッパーセメントという赤いセメントがそのまま詰められている事が多くあります。(白色もありますが…)

何でこんな目立つ詰め物をするんだろう…と不満に思われた方は間違っていますよ!

個人的に、この方の様に治療するにもあまり時間がなく、次回の治療は半年後一年後なんていう場合、それまでの間、この詰め物をしてくれた先生は良い方に思います。(但し、現在使用されていません。)

このセメントは、
「カッパー(Cupper)セメント」といい、銅(Cu)が主成分で、ご年配の先生が良く使われていました。

このセメントを虫歯になっている所に詰めておくと殺菌効果が得られます。
その方が次回に来院されるまでの間に、この部位の虫歯が悪化しない様にと考えられて詰められた物に思います。

仮に時間的余裕があり、その時に治療が可能であれば詰め物程度で済んだ所、そのまま放置された場合、神経を取る処置が必要になっていたかも知れません。

このカッパーセメントですが、製造過程で銅の含有量を増やし殺菌効果を上げた所、逆に神経をも殺してしまう毒性が生じた為、かなり昔に生産中止になっています。


しかしながら、現在も口の中にこのセメントが入っている方は、本当にかな〜〜り昔に治療されたものと分かります。そして、それまで無症状で過ごせたのも、このセメントのお蔭かも知れません。


時を経て、このセメントが現在の『ドックベストセメント』に進化しています。

ドックベストセメントは、CuイオンにFeイオンを合わせ、殺菌力を改良したものです。

このセメントを使用した治療は保険外診療になりますが、歯を削らず、痛みもなく、神経を取らずに済む画期的な治療法です。
NEC_1099.jpg
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