先日テレビでも放送されていましたね。
今やインターネットで、難しい漢字の病名よりも、「奈美悦子」「検索」で調べた方が早くこの病気の事が調べられると思われる程有名になった皮膚病である。
10年以上も前、勤務時代の診療所で男女1名ずつ自分の担当の患者様がこの病気にかかられていました。
実際に手も足も見せて頂きましたが、多数の膿疱が急に出現しやがてガサガサになり皮が剥ける状態の繰り返しで、お気の毒な状態でした。その方も人の目に触れぬ様、夏にもかかわらず手袋をされて来院されていました。
その当時はまだ「ビオチン」という名があまり表に出ず、真っ先に金属アレルギーが疑われ「歯科アレルギー科」が立ち上がった直後の東京医科歯科大学附属病院にご紹介したのを覚えています。
しかしながら、パッチテスト後に金属アレルギーが疑われた場合、口の中の金属を一つ一つ外していく訳ですが、その行為自体が保険外診療となり、全ての金属を外しきっても、結果…原因は金属では無かったという事になる可能性もありますと言われたという事で、その患者様も非常に悩まれておいででした。
今思うと、この方達も「ビオチン不足」が原因であったのかも知れません。
★次回「ビオチンと皮膚について」