いゃ〜久々の抜歯で苦労しました。
根っこが4本あり、1つにまとまってはいますが、捻れに捻れ捲ってました…。
親知らずだからと言って、必ずしも抜かなければならない訳ではなく、
後にブリッジの土台として、入れ歯のバネをかける歯として…極力残しておいた方が良いというのが私の考えです。
しかし時として、将来的に親知らずの手前の歯が虫歯になるリスクが高ければ、迷わず抜いておいた方が良いです。
抜歯をするのに、ためらっておられる患者様には、「ひとつのタイミングとして、咬んだ時に痛かったり、冷たい食べ物や風などで凍みたりしたら抜く時期と思ってください。」と良くお話します。
最近では、再生医療の一環として親知らずを意図的に抜歯・冷凍保存し、後に歯を失った所に移植する手法も出てきました。
以前にブログに書きましたが、当院に来られた20代の女性の方は、他院にて「痛みの原因は親知らずだから、全身麻酔して4本いっぺんに抜いた方が良い。」と言われたそうですが、結局痛みの原因は親知らずの手前の歯1本の虫歯でした。
どんな診断か解りませんが、何だか事件性の臭いすらします。その方は今でも親知らずは4本共残してあります。
抜歯する、しない、はご本人の自由、権利なので無理に抜歯する事はありませんが、
将来的にデメリットの方が大きい場合には、情報の1つとして抜歯する事をお勧めします。
今回のケースでは、幸い手前の歯は虫歯になっていませんでしたが、抜歯後に抜いた歯をお見せして「抜いておいて良かった。」とおっしゃっていました。