咬み合わせ
2012-09-24 17:36
田中歯科医院
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近年、様々な全身疾患から認知症まで色々な事で「咬み合わせ」「咬む事」がクローズアップされておりますが…


歯のみの寿命を考えた場合に、適切な上下の歯の当たり方とは、
簡単に言ってしまえば…、
物を咬んだ時に「どれだけ歯の根っこの先に力が集中してかかっているか?」がポイントとなります。


例えば、傾斜している歯の場合…

真上から、ずっと力がかかり続ければ、その力を支えるのは歯の根っこの先ではなく、倒れている方向の根っこの側面です。

(咬む力はバカに出来ないですよ!)

この力を受け止めている面では、「破骨(はこつ)細胞」すなわち、骨をこわす細胞が現れます。
すると、こわされた骨のスペース分、歯が移動しますね。歯が移動すれば当然の事、歯の頭の位置も変わり今まで上の歯と下の歯が当たっていた位置も変わります。
(この力を応用しているのが歯科矯正です。)


これを放置しておくと、いずれ咬んだ時に歯の痛みが出てくるのと同時に、今まで両隣の歯と接触していた位置もズレが生じ、その歯の周囲が歯列不正となります。


結果、「両隣の歯との間に食べ物が挟まる」などの症状が現れ、そこに歯石が溜まり、後に「歯が揺れてきた」等の自覚症状として現れます。
ここまで来ると歯茎の高さはあっても、その中の骨はかなり無くなってしまっており、簡単に言うと歯の根っこの先を摘まんでいる状態となり歯茎だけでその歯を支えている状態となり、抜歯の経緯をたどってしまいます。

これは後(年をとってから)の事で、若いうちはその歯を支える顎の骨の高さが充分あるので、ある程度フォローしてくれているだけの事です。

一見、歯並びの良い方も、歯の磨耗により同じ事が起きる事があります。


定期検診の際にでも、捻れている歯や傾斜している歯に限らず、全体的に当たる位置のズレや余分に当たっている歯は軌道修正をする意味で、咬み合わせの調整をオススメします。
NEC_0160.jpg
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