写真の補足をします。
8分間の光照射1回目直後(写真下段)の方が
歯が黄色くなっているのが分かりますか?
と同時に、艶が出たのが分かりますか?
光照射直後に歯面のポリリン酸を拭き取る前に、患者様にうがいを少し我慢して頂き、撮影しました。
この黄色いのがステインで、ポリリン酸にコーティングされた状態で歯面に乗っかっています。拭き取れば黄色いのは取れます。
ポリリン酸は、歯面をコーティングするのと同時に汚れまでをもコーティングして歯面から遠退けるのです。
ポリリン酸は水溶性のため、口をゆすげばコーティングされた汚れは洗い流され、唾液中のカルシウムを捕まえたポリリン酸は歯の中に入っていき、後にアパタイト(リン酸カルシウム)として歯の表面をコーティングしてくれます。
歯石は、食べかす等の歯の汚れと唾液中のカルシウムが反応して形成されますが、
ポリリン酸で歯面をコーティングしておく事で、
正に「カルシウム争奪戦」
歯石になるべく唾液中のカルシウムを横取りしてしまいます。
結果…
歯石付着の防止(歯と歯茎の境目に対して)から口臭防止
色素沈着・う蝕の防止(歯面に対して) 等
どちらかと言うと、付加価値の方が重要です。
そもそも、分割ポリリン酸は歯質強化目的で開発され、その過程で歯も白くなると発見された物ですから付加価値のメリットは多くて当然です。
当院においては、
この分割ポリリン酸に出逢う事がなければ今でもホワイトニングは行っていないと思います。