今日は今にでも雨が降りだしそうな どんより天気ですが、むし暑いですね。
こんな日でも、熱中症対策はして下さいね。
さて、今日は歯みがき粉?最近ではほとんどがペーストかジェルになってますので歯みがき剤の方が正しいですかね。そのお話です。
今現在、ほとんどの歯みがき剤には「フッ素」が入り、泡で磨けた感が出てチョコチョコ磨きにならないよう、長時間歯を磨く事が出来るように「低発泡」、歯が削れないように「研磨剤ゼロ」が主流です。
「フッ素」は、歯を強くするイメージがありますが、
インプラント体の素材の主流である「チタン」に対しては、「チタン」を腐食させる報告もありますので、
口の中でインプラントとご自分の歯とが共存している場合は注意が必要です。インプラント担当医にお薦めの歯みがき剤を伺って下さい。
しかしながら、歯みがき後に口をゆすぎますので神経質になる必要はないと思いますが、
「フッ素」溶液の中にずっと「チタン」を浸けておくと腐食するという報告がされている事は事実です。
水道水にフッ素を入れている国では、ちょっと問題になっています。
話をもとに戻しまして
「フッ素」が、天然歯に対して効果を上げるのには一定の濃度が必要です。
濃度を保たせるのに、歯ブラシに歯みがき剤をつけて、すぐさま、ある一ヶ所から磨き始めていませんか?
これは間違いで、「フッ素」入りに限らず、『ペーストなどを用いた磨き』に関して共通して言える事ですが、
まず、ご自分の歯全部に行き渡る様、すり込むように歯みがき剤をブラシで伸ばして下さい。ブラシが難しければ、指でも構いません。
ペースト状の歯みがき剤だと、良く歯ブラシだけが先行し、気が付くとある一ヶ所にペーストがそのまま塊で残っていたなんて経験はありませんか?(この解決策としてジェル状の歯みがき剤が増えてきています。)
定期検診にいらして頂いている方の中で、必要に応じて歯の表面に僕がブラシをかける時にブラシの先を使ってペーストを隣の歯、隣の歯へと伸ばしているのをその振動をご自身の歯で感知されている方も多いはずです。
磨きの基本です。
そして、磨いた後は口をゆすぐのですが…
特に「フッ素」入りの歯みがき剤使用後のうがいは、1〜2回位で充分です。
良くゆすいでしまうと「フッ素」が歯に効果を出す前に流れ出てしまい、別に「フッ素」入りでなくても…
なんて結末になってしまいます。そして効果も今日の曇り空の様にマダラになってしまうのです。